電子政府構想に基づく不動産登記法の改正による全ての座標値の世界測地系への移行、また公共測量作業規定の準則の改定に伴い一部基準点測量のネットワーク型RTKの採用など、近年ネットワーク型GPSの必要性が大きく高まっています。このページでは、最新のネットワーク型GPSをご紹介します。
SOKKIA(ソキア) GCX2
SOKKIA(ソキア) SeriesGRX2(2周波GNSS受信機)
TOPCON(トプコン) HiPer V(2周波GNSS受信機)
JENOBA(ジェノバ) ネットワーク型GNSSサービス
VRS(仮想基準点)って何?
仮想基準点(VRS:Virtual Reference Station)の考え方
移動観測局GPS単独測位値にて、仮想基準点データを要求。GPSデータ配信会社では電子基準点から送られたデータを元に、仮想データを作成する。移動観測局では基準局がすぐ近くにあるものとしてRTK測位を行うことが可能。これにより、長距離RKT観測が効率的におこなえます。
仮想点はなぜ必要?
●GPS受信機1台で観測ができないか?
- 従来のRKTでは2台以上の受信機が必要
- 少ない受信機を有効に使いたい
- 作業人数を削減したい
●観測距離に依存しない観測はできないか?
10km以上の基線では精度劣化が生じる。
→電解層の誤差・RKT初期化の実用レベルを考えると5kmくらいまで。
GPSデータ配信会社
- 株式会社ジェノバ(http://www.jenoba.jp/)
- 日本GPSデータサービス株式会社(http://www.gpsdata.co.jp/)
それぞれのメリット・デメリット
●測量機器メーカーのGPS受信機
<メリット>
- 計算エンジンを搭載することで現地での結果の吟味が可能
- データ送信と受信のみを行うため、通信コストの削減が可能
- 通常のスタティック観測やローカルRKTへのシステムアップが容易
<デメリット>
- 初期導入コストがサーバ側と比較して高額になる
●サーバ型GPS受信機
<メリット>
- 受信機の計算エンジンを省略することで初期投資を抑えることが可能
- シンプルなシステム
<デメリット>
- 計算エンジンを持たないため、現地での結果の吟味が困難
- データ送信と受信に加え、解析結果の受信も必要となり、通信コストがかかる
- システムアップが難しい
GPS受信機を選ぶ際は、上記のメリット・デメリットを吟味する必要があります。自分に合った機器がわからない場合や、ご不明点などありましたらお気軽にお問い合わせください!
関連ページ
- 製品情報(測量機器):GPS機器を掲載しています。
- ジェノバ ネットワーク型RTKキャンペーン:GRX2の購入でジェノバGNSS配信サービスが1年間無料(期間限定)
- ソキア GNSS受信機 Series GRX2 製品情報ページ
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