マシンコントロールとマシンガイダンス
マシンコントロールとは、トータルステーションやGNSSの計測技術を用いて、施工機械の位置情報・施工情報、及び現場状況(施工状況)と設計値(三次元設計データ)との差異を車載モニタを通じてオペレータに提供し、操作をサポートするマシンガイダンスの技術に施工機械の油圧制御技術を組み合わせて、設計値(3次元設計データ)に従って機械をリアルタイムに自動制御し施工を行う技術のことです。
マシンガイダンスとは、トータルステーションやGNSSの計測技術を用いて、施工機械の位置情報・施工情報、及び現場状況(施工状況)と設計値(三次元設計データ)との差異を車載モニタを通じてオペレータに提供し、操作をサポートする技術のことです。マシンコントローとは違いあくまでガイダンス(案内)のみを行いますので、実際の機械の操作はオペレーターが行います。
マシンコントロール・マシンガイダンスを採用することによって、施工の簡略化や合理化を行うことができ、経費の節約を実現できます。
マシンコントロール・マシンガイダンスを採用するメリット
- 作業効率の向上・工期短縮・省人化
- 工事現場の安全性が向上
- 建設現場のイメージ向上
- 総合評価における優遇措置
- 熟練者不足にも対応
- 技術競争力の強化
- 成績評定における加点の実施
トータルステーションを利用したマシンコントロール
自動追尾式トータルステーションによる高精度3次元データにより、設計値に沿って、自動的に排土板を制御します。
GNSSを利用したマシンコントロール
キャビンに設置したコントロールボックスには、その現場の3次元CADデータを記録してあり、GNSS受信機で計測した建機の絶対位置を照会して、建機の排土板の高さを制御することにより、セミオート施工を行うシステムです。
マシンコントロール・マシンガイダンス関連製品
トプコン 2Dショベルガイダンスシステム X32(マシンガイダンス)
簡単・シンプルな2Dガイダンスシステムで、掘削・法面整形に威力を発揮し、確実な施工を実現します。設計面に対するバケットの刃先位置の差を表示するので、差分を直感的に把握でき、正確かつ高い作業性を発揮します。
また、X32システムは、オプション品(GNSSアンテナ「PG-S3」・GNSS受信機付センサーコントローラー「MC-i3 GNSS」)を追加することで、3DガイダンスシステムX33へ将来的に拡張させることが可能です。
トプコン 3D-MC GNSSドーザー SYSTEM-Five 3D(マシンコントロール)
3次元設計データとGPSや自動追尾トータルステーションによって設計された重機の位置をリアルタイムに照合させ、設計データどおりに重機の油圧をコントロールし自動施工を行うことができるマシンコントロールシステムです。
GNSSと、3次元設計データを使用し、ドーザーなどの排土板の高さ、チルトの自動制御と方向指示を行います。広範囲な粗施工に最適です。また、GNSSを使用することで複数台の建設機械の同時管理が可能になります。
トプコン 3D-MG GNSSショベル 3Dxi(マシンガイダンス)
GNSS(GPS+GLONASS)技術と3次元設計データを融合、活用する先進のIT施工システム。3次元設計データを背景にリアルタイムにバケットの刃先位置を表示!常に設計面に対する離れを把握!
トプコン mmGPS フィニッシャーシステム mmGPS 3D Paver(マシンコントロール)
従来、GNSSによる位置制御ではペービングの作業に要求される高い高さ精度を達成することは不可能とされてきました。トプコンはこの問題を解決するためにレーザー技術を融合した独自のmmGPSを開発。
投光器PZL-1からの高さ補正用のレーザー光をGNSSアンテナの直下に取付けた受光センサーPZS-MCが受光することにより、GNSSの高さデータの補正を行い高精度な3次元位置が求められます。3次元の位置が正確に得られることで複雑な勾配や曲面であっても自動制御による作業が可能となります。
また、PZL-1からのレーザー光は独自のレーザーゾーンテクノロジーにより±10mの高さの幅を持っているので、勾配のある地形でも受光位置を気にすること無く作業が行えます。
トプコン 2D-MC レーザードーザー DZ-1(マシンコントロール)
DZ-1はあらゆる工事現場で活躍しているブルドーザーにレーザーセンサー及び油圧キットを取付け、回転レーザーと併用して使用することにより、回転レーザー面に合せて排土版の高さを自動でコントロールするシステムです。丁張りを設置する必要が無く、均一な仕上げが可能なため施工コストの縮減が期待されます。
ライカジオシステムズ 掘削システム
現場の要求に対応したマシンコントロール掘削システムのラインナップがあります。ライカ ベーシック掘削システムから、高さや斜面を掘削する2Dシステム「Leica iCON excavate 31(ライカ アイコン エクスカベイト)」への変更、そして、GNSSテクノロジーを使用した完成された3Dシステム「Leica iCON excavate 41へのアップグレードが可能です。
ライカジオシステムズ グレードシステム
ライカ ベイシックグレードシステムからスタートし、勾配センサー、超音波センサーまたはレーザーを使用した2Dシステム:ライカ パワーグレードへ、そしてTPS(トータルステーション)やGNSSテクノロジーを使用した完成された3次元システム:ライカ パワーグレード3Dへのアップグレードが可能です。
ライカジオシステムズ 舗装システム(マシンガイダンス)
舗装システムMOBAなどのライカ舗装システム、または3次元マシンコントロールの選択が可能です。最先端の舗装システムメーカーとして知られているGOMACOやWIRTGENとの緊密な協力関係の元に開発したLeica PaveSmart3Dソリューションは、スリップフォームペーバー、カーブ&ガッター、トリマー、アスファルト舗装をサポートします。
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- 情報化施工:電子情報を利用した高効率・高精度な施工方法です。
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