モービルマッピングシステム(Mobile Mapping System)とは、自動車にデジタルカメラと3次元レーザースキャナを搭載し、道路およびその周辺映像・3次元データを取得することでGISの3次元データの取得を容易に行うことができ、さまざまな業務に役立てられます。
当社はアイサンテクノロジー株式会社が主催している高精度GPS移動体計測装置(三菱モービルマッピングシステム「MMS」)の利活用及び普及を目的に、MMSに関する基礎研究から応用研究、及び以下の広報普及活動を行うMMS研究会の会員として活動を行っています。
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なお、当社ではMMSシステム販売の他、MMSシステムによる測量計測の業務委託も行っております。いずれの場合でもお見積り等ご希望でしたらお気軽にお問い合わせください。
ライカ製3次元モバイルマッピング・ソリューション
ライカジオシステム製の3次元モバイルマッピング・ソリューションは、自動車搭載型で短時間で広範囲なデータ取得が可能な「Pegasus:Two」とウェアラブル(着用可能)で屋内など自動車の侵入が困難な場所でのデータ取得が可能な「Pegasus:Backpack」の2種類があります。
モバイルマッピング・ソリューション Leica Pegasus:Two
Leica Pegasus:Twoは、データの取得から成果品の生成までを1台で完結するライカジオシステムズのモバイルマッピング・ソリューションです。カメラや追加センサー用の外部トリガーおよびシンクアウトプットが付いたLiDARプロファイラなど、統合したハードウェアを提供。簡単にフライイン、データ収集、フライアウトが可能です。なお、専用車両や車両の改造は不要です。
また、バッテリーを搭載しているため、長時間の計測が可能です。
ライカ製3次元モバイルマッピング・ソリューション Pegasus:Two 主な特長
- すべての情報をくまなく取得
- Leica Pegasus:Twoは、キャリブレーション済みの画像と点群データの両方を取得します。つまりデータの取りこぼしがありません。360度の完全な視野とLiDAR情報を完璧に同時取得するため、再計測の必要はありません。
- また、舗装状態を分析するオプションの道路用リアカメラをご利用いただくことでビジネスチャンスはさらに広がります。一度の計測で2倍の成果が期待できるのです。
- 高い柔軟性と操作性
- Leica Pegasus:Twoは、データ取得、キャリブレーション、Novatelに対応した後処理、対象物のデータ抽出、GISベースのプラットフォームですぐに参照できるレイヤー化したデータ保存など、あらゆる処理をサポートするソフトウェアを備えているので1台で完璧なワークフローをお約束します。
- また、光センサーを備えているため、後処理後の画像はすぐに使用できます。データの取得から抽出まで、これ以外のツールは必要ありません。
- 光センサーによるイメージデータ取得時の輝度・バランス自動コントロール機能
- オプションのドーム式カメラでのキャリブレーション済みの360度のビューによるシティモデリング
- 画像データと点群データがキャリブレーション済みの直感的なプラットフォーム1つに統合
- 追加センサー用の外部トリガーアウトプットおよび外部タイムスタンプ
- 購入後に地上スキャナーとプロファイラを個別に追加し、ユーザーがキャリブレーションを実行することも可能
- 専用車両や車両の改造は不要
- Esri® ArcGIS for Desktopとの互換性
- 最新のGNSSレシーバを利用
- 画像から、あるいは点群データ内で対象となる3Dデータを収集/編集
- データの量と質、およびスケジュールと後処理スピードを考慮しながら作業を実行
その他、詳細や画像、デモデータなどに関しましてはLeica Pegasus:Two製品詳細ページをご覧ください。
ライカ Pegasus:Backpack - リアルワールドを取得するモバイルセンサープラットフォーム
ライカ Pegasus:Backpackは、ユニークなウェアラブル(着衣可能)のセンサープラットフォームで、移動体計測機器、カメラ、レーザープロファイラーを搭載しています。カーボンファイバーにより軽量化を図り、人間工学に基づいて設計された非常にコンパクトなシステムです。Pegasus:Backpackはハードウェアだけではなく、屋内・屋外で得たデータを効率的にプロフェッショナル仕様の書類を作成するツールまで提供します。
ライカ Pegasus:Backpack 特長
- データの取得中でもシェープファイルでの点群取得
- 対象の追加が可能
- 様々なCADシステム (DWG, DXF, SHP, GDB, DGN, E57, HPC, LAS, PTS, NMEA, KMZ) へのエクスポート機能
- 半自動データ抽出ツール
- 画像による特定対象物への高速ナビゲーション
- 画像と点群データが常に同期 – マウスカーソルにより選択した両データは継続的に “スナップ”
- 精確な計測を行うレーザー点群への高速アクセス
- 画像ステレオ立体視による3D計測技術
- 陰になった点や計測できない点も写真測量の処理で取得可能
- データ取得中はGIS ユーザーインターフェースベースで現在地を表示
- データ取得中はすべてのカメラ、およびレーザー点群のライブ映像を同時に表示
- データ取得モジュールによりGNSSの取得状況を表示
- データ取得中のシステム状況をライブで監視
その他特長・詳細につきましては、ライカ モバイルセンサープラットフォーム Pegasus:Backpackをご覧ください。
アイサンテクノロジー製モービルマッピングシステム (MMS)
三菱電機株式会社が開発した車載型による移動式高精度3次元計測システム「モービルマッピングシステム(MMS)」です。
GPS、レーザースキャナーカメラなどの機器を車両に搭載し、走行しながら建物・道路の形状・標識・ガードレール・路面文字・マンホール等の道路周辺の3次元位置情報を高精度で効率的に取得できます。
三菱モービルマッピングシステム(MMS)は、3台のGPS、IMU、オドメーターにより車両位置・姿勢を高精度に取得。その上で同期したレーザースキャナー、カメラを搭載し、走行しながら道路面と道路周辺の3次元情報を高精度で効率的に取得出来るシステムです。
アイサンテクノロジー モービルマッピングシステム (MMS) 主な特長
- 点群・画像の重畳(MMS取得点群・カメラ取得画像)
- 車両自己位置を元に、点群1点1点が高精度な位置情報を持っています。標準レーザーの点間ピッチは横断方向で8cm、縦断方向では時速60kmで20cm程度(K320は時速60kmで15cm程度)となります。
- 各500万画素(最大6台搭載可能)、撮影間隔は10枚/秒もしくは距離指定広い視野角(水平方向80度、垂直方向64度)高精細カメラを車両前後左右最大6台まで配置して全周囲の撮影が可能です。
- レーザースキャナとカメラの設置角度は厳密なキャリブレーションにより調整されており、レーザー点群とカメラ画像をぴったりと重ね合うようにして計測を行います。これにより、レーザー点群の視覚的な弱点を補い、効率的な図化を可能にします。
- 絶対精度10cm以内の3次元位置計測が可能
- GPSアンテナ、IMU、カメラ、標準レーザを一体化したユニットを天板上に装備。GPS可視区間で地上基準点(GCP)がなくても、道路面と道路脇周図7m以内を絶対精度10cm以内、相対精度1cm以内で計測可能です。
- 長距離高密度レーザー搭載のMMS-X320Rは同じ条件下で周囲80m以内を絶対精度10cm以内で計測できます。
- 全周囲カメラの連接搭載が可能
- 全周囲カメラLadybugを搭載することで、全周囲画像取得も可能です。MMS既設機器と完全に連動し、車両自己位置と精密に連動します。
アイサンテクノロジー モービルマッピングシステム (MMS) サンプル動画
アイサンテクノロジー モービルマッピングシステム MMS-X320Rによるサンプル動画
モービルマッピングシステム(MMS)の詳細につきましてはアイサンテクノロジーの紹介ページをご覧ください。
トプコン製移動体制御システム
トプコンでは世の中の移動する物体を計測し、管理・制御する分野として、「移動体計測」に使用できる機器の取扱を行っています。このうち、車載型タイプとして、「IP-S3 HD1」「IP-S2シリーズ」があります。
モバイルサーベイシステム IP-S3 HD1 | モバイルサーベイシステム IP-S2 Standard+ | モバイルマッピングシステム IP-S2 Lite |
各商品の詳細は、画像か商品名のリンクをクリックしてご覧ください。
その他のトプコン製の製品は移動体制御のページからご覧ください。
ライカジオシステムズ製の3次元モバイルマッピング・ソリューション Pegasus:One(上記Pegasus:Twoの1つ前の機種)を使用して実際に街を走り取得したデータを以下に紹介します。
Google earthのデータ
ペガサスビューワのデータ
点群データ(平面視点)
点群データ(鳥瞰視点)
点群データ(鳥瞰視点)
点群データより交差点平面図作成
交差点平面図(CADデータ)
モービルマッピングシステム(MMS)や移動体などにつきまして興味などありましたらお気軽にお問い合わせください。
関連ページ
- 空中撮影UAV(ドローン):空中から撮影し、3Dを含むデータの取得が可能です。
- 製品情報(3次元レーザースキャナー):中大型構造物における3次元計測が可能です。
- 現実世界をデジタル化するには?:さまざまな方法で私たちの世界をデジタル化する方法の紹介。
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