有限会社ミナミ様は愛知県稲沢市に所在する舗装業務を行う企業だ。
「アスファルトフィニッシャーをMC(マシンコントロール)で動かす」ということを最終目的として、
約4年半前にこれまで使用していなかった技術を導入することを決めた。
ライカ「RTC360」の導入を決めた背景を同社取締役の服部氏が語る。
有限会社ミナミ様の前回の記事はこちら
(アスファルト舗装業務への点群活用
—若手への技術継承と美しい施工のために—)
▲有限会社ミナミ取締役の服部氏。
ライカ「RTC360」は地上型レーザースキャナだ。200万点/秒のレーザーを照射し、高品質な点群データを取得することが出来る。
また、ライカ社独自のVIS(ビス)という位置や向きを自動で検出するアルゴリズム技術も搭載されていることも大きな特長だ。
同技術はハンディタイプスキャナ「BLK2GO」でも採用されている。
BLK360を既に活用している有限会社ミナミ様では、次のステップとしてRTC360の導入を決めた。
現場の事前測量に使用することを想定しているという。
近年リリースされているレーザースキャナは、その扱いのシンプルさも魅力の1つだ。業務経験が浅くても計測が出来るようになってきた。
しかし、適正な器械点の間隔や据える位置はデータを解析してみないと分からない。器械点数もなるべく最小限にし、データ容量を抑えることも意識していると話す服部氏。
それによって事務所での業務を軽減することも出来ると考える。
また、自分で解析をすること=困ってみることも重要だという。操作がシンプルな製品こそ、計測の手順も思慮することで業務効率化を深めることが可能だ。
今後有限会社ミナミ様ではBLK360とRTC360を併用して活用し、柱の間の影など現場の「裏側」をデータ化していくことを目指す。
更に高品質な成果物の提供が期待できるだろう。
▲服部氏と神戸清光の営業担当者。
有限会社ミナミ様はBLK360を使用した現場の点群化を約2年間続けた。
今回のRTC360の導入で大きく期待している点の1つが「計測時間の削減」だ。
同社はとにかくBLK360を使った。ある現場では午前5時から夕方まで使い続けたという。
もちろん、その積み重ねた器械点数が前述の「点群を知っている」という同社の強みに変換されたわけだが、
使い続けたからこそ上位機種の導入へと繋がったのだろう。
数現場でRTC360を使用したという服部氏。
現場によっては計測時間を約半分に出来たという。
今後はライカ「P50」の導入も実現していくストーリーがあるという同社。
3次元データ作成から施工までを一貫して行う大きな強みがより深く実現されそうだ。
▲BLK360で計測したデータのサンプル。
▲ライカ「RTC360」で成果物の更なる品質向上を目指す。
――服部氏が業界の課題だと感じていることは、3次元データ作成を外注に出す場合に発生する責任の所在だ。
施工業者としての現場への携わり方の課題とも言い換えることが出来るだろう。
同社では「実際に施工を行っているからこそニュアンスのある設計データを作ることが出来る」と考える。
設計データの作成から施工管理までを一貫して行うことが更なる企業価値を創造すると考えている同氏。
スピーディーな展開で3次元データ作成技術を研磨する同社のそのエネルギーの理由が垣間見えた。
▲施工技術と3次元データ作成のノウハウを併せ持っていることが有限会社ミナミ様の魅力だ。
前回の取材時に、「施工の結果が良ければ営業はいらない」と語っていた服部氏。
3次元データ作成から既に、その工事に携わる技術者としてのプライドがあるように見えた。
また、BLK360/RTC360を「お客様の欲しい点に応える製品」と表現していたことも印象的だ。
製品をとにかく使い、特性を知って信頼しているように感じられる。
「アスファルトフィニッシャーをマシンコントロールで動かす」という有限会社ミナミ様の最終目標に向かって、
ストーリーのある製品展開が実現されたように、おおよその目標を掲げることが重要であることが再認識出来た。
是非、神戸清光の営業担当者にご相談いただきたい。
(株)神戸清光 広報チーム
有限会社ミナミ 様
【所在地】〒492-8410 愛知県稲沢市北島4-63
【電話番号】0587-21-4361
【HP】https://minami-ltd.com/
【YouTube】https://www.youtube.com/channel/UCKAtNYPdxsLffKNa9u_wCUg