アイサンテクノロジー様から新製品のご紹介です!
この度、同社から1つのアプリの中で点群描画とCAD図面作成2つのエンジンを併せ持つ、
新しいアプリケーションが完成しました。
その名も……
これまでは、点群取得から平面図の作成までには 点群編集ソフト・CAD編集ソフトの
2つのアプリケーションが必要でしたが、
このソフトにより、『点群描画』と『平面図作成』が一つのアプリで完結できる事になります。
→これはすごいことです!
ANISTは、下図の様に一画面で3Dの点群データと2DのCAD作成画面を
一画面で連動させ作業することが可能で、
3次元的に現場を再確認しながらスムーズなトレースを叶えられるソフトウェアです!
画像引用元:アイサンテクノロジーHP https://www.aisantec-geo.jp/service/anist/
その他様々な機能が搭載されていますが、筆者が面白いと思ったのは”裏面投影”という機能。
点群を180°回転させ地面の裏側からの視点で点群を投影することで、
交通量や人通りの多い交差点などでもノイズ点群を気にすることなく作図を可能にします。
実際の裏面投影の様子がこちら↓
画像引用元:アイサンテクノロジーHP https://www.aisantec-geo.jp/service/anist/
さて、このANIST(アニスト)というソフトですが、もう一つ画期的な技術が採用されています。
それが……
画像引用元:アイサンテクノロジーHP https://www.aisantec-geo.jp/service/anist/
点群を膨張・収縮し自在に操ることで、ギザギザではない滑らかな物体構成の繋がりを表現し、
点群濃度の低い箇所でも『何の点群であるか』を分かりやすく可視化する事が可能に!
さらに球体により奥行感を表現できる為、
点群同士の遠近関係も視覚的にも見やすくなるという画期的なツールです。
これにより表示の拡大・縮小の行き来など、
点群からの図面作成で最も時間がかかっていた部分が大幅に軽減できる事になります。
球体状すべての点群に照射された光と影が
点色表現にプラスして
僅かな段差や境目を自然に明らかにします。
四角ドットとは異なり、点群を球体で表現するため
作業環境は滑らかに形をとらえて表示され、
その連続性から
物体とノイズも瞬時に見分けられます。
点群の球体は膨張(ボールド)
・収縮(アンボールド)自在で空間を埋め、
点群の薄い箇所や拡大表示時でも
点群同士の繋がりを明らかにします。
ボールド点群は手前ほど大きく、
奥ほど小さく表現されるため
ドットではわからなかった点群の前後関係が
CAD編集に活用できます。
では、実際のイメージを見てみましょう!
例えば、図のように通常の点群で判断が難しい建物の様子も、
ボールド(球体)を少し拡大してみると…、先ほどの点群では見えていなかった窓が確認できるように!
さらにボールド(球体)を拡大するとどうなるか…
点群の隙間が埋まることで、
壁面のレンガの質感までしっかりと確認できるほど視覚性が向上!!
このサンプルは建物ですが、例えば路面では、
点群が薄く判別が難しかった縁石の段差や側溝との境目が区別しやすくなり、
結線の作業性の向上に大きく役立ちそうです。
正確にはこちらを常に向き続けている円形状らしく、
膨張した点群の中にも座標が予測されて出てくるとのこと。
また、Balled(球体)とBold(膨張)をかけているとのこと…!
点群との接し方を「0」から組み立てたというアイサンテクノロジー様だからこそ
辿り着いたソフトだと感じました。
複雑な行程を多く省略できるこのソフトがあれば、
3Dスキャナーや点群がもっと広まるはずだと感じました。
なお、ライセンスはフローティングライセンスとなっており、
同一ライセンスで使用していなければ他のPCで使用可能との事です。
以上、アイサンテクノロジー㈱のANIST(アニスト)は2024年7月29日にリリースされました。
どんな小さな内容でも大歓迎。
ご興味を持って頂いた方は是非とも神戸清光までお問合せください!
お問合せは以下URLへ!!
http://www.kobeseiko.co.jp/contact_m.html
それではまた次回の記事でお会いしましょう~!
作:㈱神戸清光 松本・森山・山本・石尾