2023年7月27日(木)に神戸清光小野トレーニングセンターで、「DJI MAVIC3E体験会」が行われた。
本記事では、その様子をみなさんにお伝えする。
神戸清光では、定期的に様々な体験会やセミナーを実施している。
今回実施されたのは「DJI Mavic 3E体験会」だ。
DJI社から発売された「Mavic 3E」と「Matrice 350 RTK」が、本体験会の主軸となる。
また、本体験会開催においては、高精度測位サービス「ichimill(イチミル)」も提供するSB C&S株式会社にも協賛いただいた。
――ITテクノロジーの中心となる企業の1つである同社と、ニッチな技術知識を蓄える神戸清光が交わる同日はどんな様子だったのだろうか。
▲「DJI Mavic 3 Enterprise series(マビックスリーエンタープライズシリーズ)」からは、
「Mavic 3E」を中心にご紹介を行った。
「DJI Mavic 3 Enterprise series〔Mavic 3E,Mavic 3T〕」の製品情報はこちらから。
▲「Matrice 350 RTK」の特長もご紹介する。
「Matrice 350 RTK」の製品情報はこちらから。
▲当日は天候も良く、実際にフライトの様子もご覧いただく。
「Matrice 300 RTK」で、Lidarモジュール「Zenmuse L1」の点群取得の様子も体感していただけた。
本体験会で、まずご紹介を行ったのは「DJI Mavic 3 Enterpriseシリーズ」だ。
同シリーズで展開されているのは、「Mavic 3E」と「Mavic 3T」の2製品。
当日は、測量時での活用にも期待される「Mavic 3E」を軸にご紹介を行った。
Mavic 3Eの大きな特長は、そのカメラの性能の高さだろう。
4/3型CMOSセンサー搭載の広角カメラ(20MP)で、0.7秒間隔の連写に対応している。
その優れた効率性でマッピング作業をスムースに完了させることが可能となる。
写真から点群を起こすSfM処理ソフトを使用されている方にとっても、作業効率向上となるはずだ。
ちなみに、Mavic 3Tの特長はサーマルカメラ(Thermal camera)が付いていること.
消防活動や夜間業務で活躍することが期待できる。
▲「Mavic 3E」(左)と「Mavic 3T(右)」の製品イメージ。
当日のプログラムでは、Phantom 4 RTK と Mavic3 Enterprise それぞれの違いの説明を通して、
「Phantom 4 RTKからの進化機能のご紹介」というテーマでの講義も行った。
DJI社のドローン製品では、ほぼ同位置にランク付けされる「Phantom 4 RTK」と「Mavic 3 Enterprise」。
ケースのサイズの違いから、機体のサイズ・プロポやアプリの違い、地形追従機能の違いを説明する。
――それによって、くっきりと浮き出てきたのは「Mavic 3 Enterprise」が研磨された技術を引っ提げてリリースされているということ。
筆者が個人的におもしろいと感じたのは、地形追従機能の違いを説明するパートである。
「Mavic 3 Enterprise」の方が約3倍速い最大飛行速度であるのに、Phantom 4 RTKとほぼ同等の撮影枚数で現場を撮影しているという。
撮影枚数や飛行時間という要素は、業務に特に密に関わってくる部分だ。
なるべく作業するデータ容量は小さい方が良いし、飛行時間も短い方がいい。
でも、品質の高い写真データは手に入れたいものである。
それらを現在の最大限の技術で実現している製品シリーズの1つが、「Mavic 3 Enterprise」なのだ。
同製品の地形追従機能について、ドローン製品に精通した神戸清光営業担当者の執筆したレポートのリンクを下記に貼っているので、
是非そちらもご覧いただきたい。
神戸清光営業担当者執筆レポート「DJI 社 Mavic3 Enterprise 地形追従機能が便利すぎる件」はこちらから。
▲「Phantom 4 RTK」のユーザーにも、お勧めしたいのが今回の「Mavic 3 Enterprise シリーズ」だ。
同製品では、伝送システム「O3 Enterprise」が採用されている。
これは、受信時は4つのアンテナを使用し、送信時は4つのアンテナから通信状態が最も適している2つのアンテナを自動選択する。
これにより、耐干渉性が大幅に向上し、さらに安定した伝送が実現するという。
本システムは、後述の「Matrice 350 RTK」でも採用されている。
Matrice 350 RTKは、DJI社ドローン製品群の中でも最高位に位置づけられており、
その屈強な機体を支える通信システムが、Mavic 3 Enterpriseシリーズにも適用されているのだ。
ドローンの安全な飛行のためには、安定した通信は必須であり、
これで墜落などのリスクも軽減させることに繋がるだろう。
▲「Mavic 3E」
最大56倍のハイブリッドズームに対応する。
▲Mavic 3 Enterpriseシリーズでは「DJI RC Pro Enterprise 」という送信機が採用されている。
7インチと画面が大きく、外での見やすさもアップ。
▲「Mavic 3E」の製品特長。
「DJI Mavic 3 Enterprise series〔Mavic 3E,Mavic 3T〕」の製品情報はこちらから。
「Mavic 3E」で感じられるのは、カメラの性能の高さだけではない。
本シリーズは、以前発売されていた「Phantom 4 RTK」(以下、P4Rと表記)と同じ位置づけとされているのだが、
P4Rと比べると、収納ケースがかなりコンパクトに仕上がっている。
些細なことにも感じられるが、ドローンを飛ばすということは広大な現場である場合が多い。
その現場に持っていく製品は、なるべく携帯性が高い方が良いだろう。
また、「DJI Mavic 3 Enterpriseシリーズ」で用意されているアクセサリーも豊富だ。
RTKモジュールでより高精度の測位を行うことが出来るし、拡声スピーカーで災害爺や緊急時に危険な場所でもアナウンスが出来る。
――“人が行くには難しい”という場所で効力を発揮するのは、ドローンならではだ。
▲神戸清光のドローン製品担当者が、解説を行う1。
▲神戸清光のドローン製品担当者が、解説を行う2。
本体験会では、新型「Matrice 350 RTK」のご紹介も行った。
「Matrice 350 RTK」は2023年5月に発売された。
前身となるのは「Matrice 300 RTK」。
Matrice 300 RTKの良さはそのままに、パイロットのことを考慮する細かなポイントが磨かれる。
DJI社ドローン製品群の中でも、最高位に位置づけられていることも注目できるポイントだ。
また製品名の通り、RTK機能も搭載しているので高精度での測位はもちろん、
自己位置の把握により安定した飛行を実現する。
▲神戸清光の名物営業担当者が「Matrice 350 RTK」をご紹介する。
▲「Matrice 350 RTK」の特長もご紹介する。
「Matrice 350 RTK」では、Zenmuseシリーズのペイロードを装着可能だ。
また、一部サードパーティーにも対応する。
本体験会では、ペイロードの選択により作業効率が上がることも体感していただきたく、
「Zenmuse L1」を装着した状態でのフライトも行った。
ドローンは機種によっては、求められる精度に対して定められた高度で飛行させる必要があるという。
それにより、写真の撮影枚数がたくさん必要になったりする場合があり、それは即ち飛行時間にも比例するだろう。
――Zenmuseシリーズの高性能カメラやLidarモジュールを装着させることにより、
即座に点群を取得できたり、撮影時間の短縮に繋げることが出来るのだ。
▲(左から)「Zenmuse XT2」,「Zenmuse Z30」,「Zenmuse H20」,「Zenmuse H20T」
▲「Zenmuse L1」(左)はLidarモジュール。リアルタイムで点群取得が出来る。
「Zenmuse P1」(右)はフルサイズ航空測量用カメラ。
「Zenmuse L1」の製品情報はこちらから。
「Zenmuse P1」の製品情報はこちらから。
「Matrice 350 RTK」へのアップデートに伴い、バッテリーシステムも刷新された。
新しいTB65デュアル バッテリーシステムが採用され、電源を切らずに素早くバッテリーを交換でき、
最大400回のバッテリーの充電サイクル回数となっている。
また、アームロック検知機能も追加された。
機体のアームがロックされていないと、プロポに通知がされるシステムだ。
――これらにより、更に安心できる飛行にコネクト出来るだろう。
ドローンを熟知するDJI社が仕掛ける、彼ららしいアップデートに感じられる。
▲「Matrice 350 RTK」の特長。
▲Matrice 350 RTKでも「DJI RC Pro Enterprise 」という送信機が採用されている。
ショートカットキーも豊富に割り当てられるので、操縦者好みにカスタマイズできる。
本体験会へは約20名のみなさんにご参加いただいた。
関西以外の遠方からご参加いただいた方もいて、測量方法として注目が続くことが分かる。
続くということは、“使える”ということだろう。
ある参加者は「改めて聞くと、勉強になりました。」と話してくださった。
SB C&S社の方と製品についてのQAを交わす場面も見られ、
神戸清光ならではの体験会が開催できたと感じられた。
▲「Zenumuse L1」で、リアルタイムに点群が取得できることも体感していただたいた。
▲営業担当自身も製品を使って、その使用感をフィードバックするのが、
神戸清光の強みだ。
本体験会では、みっちりと製品に向き合うことが出来た。
SB C&S株式会社の製品ノウハウと神戸清光のノウハウ、そしてユーザーの現場でのノウハウが、
そこに集まっていた。
困ったことや解消したい課題がある方、お気軽に神戸清光にご相談ください。
私たちと一緒に解決しましょう。
(株)神戸清光 広報チーム