――「BLK360 G2」の計測で、“経験”や“実績”による施工に科学的管理手法を導入する。
株式会社平本商店様が掲げる共感性のあるビジョン。

2022年12月22日(木)、株式会社平本商店様にライカ「BLK360 G2」の納品を行った。
本記事では、その様子をみなさまにお伝えする。


株式会社平本商店様は、兵庫県神戸市に本社を置く企業だ。
金属リサイクル業・産業廃棄物処理業・解体工事業の3つの事業を主軸としている。
当日は、同社の第1ヤード(兵庫県加古郡)で納品を実施させていただいた。

レーザースキャナ製品の中でも、「BLK360」シリーズは活用への自由度が高い製品である。
2022年に日本でリリースされた「BLK360 G2」を選んだ同社は、どんなビジョンを描いているのだろうか? 株式会社平本商店取締役の平本氏に話を伺った。

株式会社平本商店取締役の平本氏。 快く取材にご対応いただき、“思い”のあるビジョンを語ってくださった。

▲株式会社平本商店取締役の平本氏。
快く取材にご対応いただき、“思い”のあるビジョンを語ってくださった。

ライカ「BLK360 G2」。

▲ライカ「BLK360 G2」。

ライカ「BLK360 G2」にも、“小型” “計測時間の短さ”がある。

まずは、今回納品を行った「BLK360 G2」の製品の特長を見てみよう。

本製品は、2022年に日本リリースされた地上型レーザースキャナだ。2018年に日本で発売された「BLK360」の新モデルにあたる。2018年から発売されているモデルを「BLK360 G1」、2022年に発売されたモデルを「BLK360 G2」としてBLK360シリーズが展開されている。

G1でも、その小型さと計測時間の短さが多くの人を驚かせたが、G2ではそれらの個性がさらに磨かれた。
G1でも重量が1㎏と小型だったのだが、G2では0.85㎏とより軽量化が進む。また、最大スキャンスピードは1.8倍以上になったことに加えて、カメラスペックも向上したため、点群データと写真データの高品質化にも成功している。

また、取得されるデータの品質と計測時間が反比例していることにも面白さがあるだろう。
点群密度の設定は4段階で可能で、ミディアムでの設定時には約40秒/器械点で写真と点群取得が完了する。
計測時間が短い=データの品質の高さを諦めないといけない、ということは全くないのだ。
計測時間の短さと、高品質なデータをどちらも業務で活用することが出来るのが、BLK360 G2のすごさである。

――神戸清光営業担当者たちは「実機を見る」ということが重要だと考えているが、 是非1度、実機での計測の様子とデータを見ていただきたい製品の1つだ。


「ライカ社が新型BLK360サンプルデータを公開!
神戸清光営業担当はそれをどう見た?」のレポート記事はこちらから。

「BLK360 G1」「BLK360 G2」の簡易比較表。 何かお問い合わせがあれば、お気軽に神戸清光までご連絡いただきたい。

▲「BLK360 G1」「BLK360 G2」の簡易比較表。
何かお問い合わせがあれば、お気軽に神戸清光までご連絡いただきたい。

「BLK360 G2」でも、ハードの扱いやすさが光る。

▲「BLK360 G2」でも、ハードの扱いやすさが光る。

「“経験”や“実績”による施工に『科学的管理手法』を導入したい。」という平本氏の思いがある。

「今は経験や実績による施工を行ってますが、更に科学的管理手法を導入していきたいです。」と平本氏はこれからについて話す。 解体工事業では、解体搬出物の運搬経路確認や搬入口の高さの干渉の確認などの場面で計測が必要となる。 主にレーザー距離計で測定を行っていたという現状を、BLK360を活用することによって変えていくビジョンを掲げていると話す同氏。社員それぞれがもつ豊富な経験値を均一に社内へ浸透させることが期待出来るだろう。 それがまた、株式会社平本商店様の技術力を伸長させていくのではないかと感じられた。

また、現場を点群データで管理することで、再計測などの業務負担もなくしていきたいという。
――点群データのメリットは、まさしく「現場をまるっと持って帰る」ということだ。
しっかり点群化してしまえば、いつでもその時の現場を事務所で再現できるため、現場へもう一度行かなくてはならない可能性を減らすことが出来る。 作業効率向上への意味合いも強いこの特長もまた、レーザスキャナ導入のメリットだ。

「安全かつ合理的な施工は顧客への満足につながると思います。」と平本氏は話す。

▲「安全かつ合理的な施工は顧客への満足につながると思います。」と平本氏は話す。

――社員と3次元データを共有し、合理的な手順・工法を検討したい。

「BLK360 G2」の導入背景を掘り下げてみると、「『現場をまるっと持って帰る』ことで自社内での工法や手順検討への効果が期待できる」という点で見据えた展望もあるようだ。
「1人で現地調査に行く場合、どうしても個人的な見解や判断になってしまいがち。」と話す平本氏。

――また平本氏は、「解体工事は基本的に1つ1つが新しい現場のため、その都度で工事に適した施工方法を選定する必要があります。 社員と3次元データを見ながら、安全かつ合理的な工法をみんなで意見を出しあう際に現場をイメージしやすくし、『認識の統一』へと繋げることが可能になると考えています。」とも語った。

“現場イメージの可視化・共有”は、非常に体感しやすい3次元データの活用方法だということを再認識できる。 「安全かつ合理的な施工は顧客への満足につながると思います。」という平本氏の言葉も印象的だ。
顧客の満足度向上のために、社内の作業手順や工法をさらに研磨していくというサイクルは、同時に企業としての価値も磨き上げる。

株式会社平本商店様は「確かにそうだ。」と感じられるビジョンを掲げる。

計測の説明を行う。

▲計測の説明を行う。

導入検討から、実際に「BLK360 G2」導入決定まで約2か月。

これまでの経験から、BLK360の存在は知っていたという平本氏。
製品について「計測が早そう」「本体は小さそう」というイメージは既に持っていたそう。
神戸清光へ問い合わせをいただいた時はちょうど、G1とG2のどちらを導入するか選択できるタイミングだった。
「G1でも出来るかなと考えていたんですけど、G2を待つことにしました。」と話す同氏。

導入を検討してから、それを決定するまでは約2カ月だったという。 その決定のポイントになったのは、やはり実機を確認したこともあるだろう。 既に持っていた「早そう」「小さそう」というイメージを確定することが出来るのが“実機を見る”ということだ。

株式会社平本商店様の強みの1つは、新技術を受け入れる「柔軟性」であることを強く感じた。

点群合成処理ソフト「Cyclone REGISTER360」の使用方法もお伝えする。

▲点群合成処理ソフト「Cyclone REGISTER360」の使用方法もお伝えする。

新技術導入が自社ブランディングに繋がる可能性。

平本氏の「3次元データの導入による『安全かつ合理的な工法』を検討することで、それが顧客への満足につながっていく。」という考えが、本取材時に強く印象に残ったことだ。

新技術導入が自社ブランディングへの大きな効果へと繋がるのではないかと筆者は考えるが、3次元データの社内活用でノウハウ蓄積・技術力向上を目指し、それを顧客満足度へコネクトさせるサイクルは企業価値向上のモデルとして最適解の1つではないかと感じられた。

神戸清光営業担当者は「実機を見ること」が製品選定の大事な要素の1つだと考えている。
是非お困りのことがあったらご連絡いただきたい。
一緒に解決しましょう。

 

(株)神戸清光 広報チーム

株式会社平本商店 様

【所在地】〒652-0815 兵庫県神戸市兵庫区三川口町1丁目4-6
【HP】http://www.hiramotoshoten.com/