アルク様へ神戸清光が福井CP「TRENDE-ONE」「TREND-FIELD」をそれぞれ納品した。
本記事ではその様子をみなさまへお伝えする。
アルク様は兵庫県神戸市に所在する。
2022年4月に創業した同社が福井CP「TREND-ONE」「TREND-FIELD」を選択した理由は何だろうか。
また、測量業界で30年以上のキャリアを持つ同社代表の川島氏はどんなビジョンを持っているのだろうか。
▲アルク社代表の川島氏。
福井CP社製 現場端末システム「TREND-FIELD」は現況観測・調査・用地測量・縦横断観測などそれぞれの業務を円滑化する端末ツールだ。
TSと接続することで計測したポイントを端末に反映することが出来る。
本来手書きで残していたポイントの情報をタブレット上に記録・結線することが可能であり、
測量CADシステム「TREND-ONE」との円滑な連携も特長の1つだ。
――「観測と同時に結線するので作業効率が上がる」と福井コンピュータ社の有賀氏は話す。
現場での作業だけでなく、事務所に帰ってからの作業効率も向上させることが出来るのが本製品だろう。
▲福井CP「TREND-FIELD」製品イメージ。
福井CP社製「TREND-ONE」は測量CADシステムだ。
同製品は基準点測量/測量計算・用地測量/路線縦横断測量など測量に特化していることが特長の1つであり、3D点群処理システム「TREND-POINT」や前述の現場端末システム「TREND-FIELD」と円滑に連携させることも出来る。
アルク社の川島氏は本製品を30年以上活用するヘビーユーザーだ。同社を創業する前から活用しており、導入することはとても自然なことだったという。
「キャリアの中で1番使っているソフトで、乗り換えようという気にならないんですよね。」と話す川島氏だが、
その同ソフトへの信頼感の根底には「業務に使える」という実経験と確信があるようだ。
▲福井CP「TREND-ONE」製品イメージ。
▲川島氏は、測量業界に携わり続けて約34年のキャリアを持つ。
「川島氏は自社の未来にどのようなストーリーを描くのだろうか。
同氏は将来的に「3次元へ取り組まなければならない」と考えている。
その描いたストーリーに沿うために選定し、まず導入を行ったのが「TREND-FIELD」「TRENDE-ONE」だ。
いざという時に3次元に対応出来ることを意識した導入背景であることが伺える。
――福井コンピュータ社のソフト製品はその連携性の高さが特長である。
部分的な製品提供ではなく、活用サイクルを意識した包括的な製品提供が行われ、
「3次元への『連携性』『発展性』」がそのキーワードだ。
3次元測量が主流になる“可能性"が高い現在に適合した、2次元にも3次元にも活用しやすい製品展開がこれからも期待される。
▲「TREND-FIELD」端末の最新版バッテリー充電器。
▲「TREND-ONE」のセットアップを行う。
▲「TREND-FIELD」について説明を受ける。
――「『有り得ない』と20年前に話していたのに、ワンマン測量が現実になったんですよね。」とアルク様の川島氏は話す。
様々な業界の変遷を見てきた同氏だが、新技術については「賛成」だと考えるという。
「もし反対したくても、時代の流れに乗っていけないですよ。」とも話す同氏。
――3次元技術の活用にいつでも対応出来る製品選定を行う同氏の考えの根源が感じられた。
昔は出来ないと思っていたことが身近になってくるように、技術には移り変わりがあるだろう。
同氏は「今はトータルステーションでの計測が主流ですが、例えば10年後にはレーザースキャナやドローンで計測した
3次元データの活用が『当たり前』になるのではないかと思うんです。」と話す。
ベテランでありながら、未来を見据えて業務を行う。
川島氏の柔らかさが非常に印象的であった。
▲実際の作業風景①
▲実際の作業風景②
ワンマン測量を行う。
▲実際の作業風景③
――様々な製品が展開されている測量業界において、世代の違いは新技術への抵抗に比例するのか?
川島氏は、基本的な点の理解はもちろん必要としながらも、
「『データを見極める力』が世代に関係なく新しい基準になるのではないか」と考えるという。
この「データを見極める力」を新基準とし、測量業界は変化していくのだろう。
また、同氏は業界に携わる世代の偏りを解決していくことも重要だと考えている。
その解決方法の1つとして、測量に関する仕事がカネを作りだすことを認識してもらうことも有効ではないだろうか。
そして、それには新技術の活用やデータを効果的に扱うことが必要だ。
▲福井コンピュータ社の有賀氏が「TRENDE-ONE」について説明を行う。
ユーザーとメーカーを繋ぐことも神戸清光の使命だ。
川島氏に自社の強みを尋ねると、「得意なことがない」という答えが返ってきた。
つまり、特定の技術に偏ることなく顧客の求める成果物を柔軟に実現出来るということだ。
さらに、川島氏の発注者支援業務の経験から発注者の立場になった業務が出来ることも大きな強みである。
ベテランの熟練した技術と柔軟な対応が両輪となって、アルク様は動いている印象だ。
本取材で改めて感じたのは、製品選定のためにストーリーを描くことの重要性だ。
2次元にも3次元にも対応できる、という構想がアルク様の今回の製品選定に反映されているようだった。
今回導入事例をご紹介した「TREND-FIELD」「TREND-ONE」といった福井コンピュータ社の製品は
活用サイクルが考えられた包括的な展開を行っていることが特長だ。
――神戸清光では実機を見ることが、ユーザーに最適な製品・技術の導入を後押しすると考えている。
それはハードもソフトも同様だ。
是非、ご相談いただきたい。
(株)神戸清光 広報チーム
アルク 様
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