サンエス建設株式会社様がトプコン社「杭ナビ(LN-150)」、
福井コンピュータ社「エクストレンド武蔵(3次元設計データオプション)」「FIELD-TERRACE」を導入。
――2次元にも3次元にも対応出来る技術力への取り組み。

2022年7月11日(月)にサンエス建設株式会社様へ神戸清光が納品を行った。
今回、同社が導入を決めたのはトプコン社「杭ナビ(LN-150)」福井コンピュータ社製の「エクストレンド武蔵 3次元設計データオプション」「FIELD-TERRACE」だ。 本記事では、その様子をお伝えする。


サンエス建設株式会社様は東大阪市に所在する建設会社だ。
土木工事から舗装工事や水道施設工事など、その業務は幅広い。

その幅広い業務に対応する同社は、自社の「出来ることを増やす」ということに注力しているという。
――「杭ナビ(LN-150)」「エクストレンド武蔵 3次元設計データオプション」「FIELD-TERRACE」の特長と共に、同製品を選定した同社にはどのようなビジョンがあるのだろうか。

現場計測アプリ「FIELD-TERRACE」

福井コンピュータ社「FIELD-TERRACE」は現場計測アプリだ。土木施工現場で必要な計算機能を多数搭載しており、 トプコン社製GNSSや「杭ナビ(LN-150)」、ソキア測量機器などとの連携も可能で、計測業務の効率化を図ることが出来る。 また、土木管理システム「エクストレンド武蔵」とのデータ連携も可能であり、図面を活用した業務が期待出来そうだ。3次元設計データを利用し、丁張設置を簡単に行うことも可能である。

さらに、操作端末もスマートフォンにアプリを入れることで使用可能となるので、作業者が大きなタブレットを抱える必要もない。 そのハードの扱いやすさも大きな特長の1つだろう。

現場計測アプリ「FIELD-TERRACE」の製品情報についてはこちら。

「FIELD-TERRACE」の画面。 シンプルで分かりやすい操作が出来る。

▲「FIELD-TERRACE」の画面。
シンプルで分かりやすい操作が出来る。

土木施工管理システム「エクストレンド武蔵」

福井コンピュータ社の土木施工管理システム「エクストレンド武蔵」は土木業界に特化したCADシステムだ。 また、前述の「FIELD-TERRACE」とのデータ連携も可能だ。

同製品は、CAD機能だけでなく出来形・写真・品質管理・電子納品などもパッケージ化されており、
i-Constructionのキーワードとも言える「3次元」を各業務に活用を実現することを狙ったソフトウェアである。

今回、サンエス建設株式会社様は同ソフトの「3次元設計データ作成オプション」を導入する。
自社の業務に3次元を活用するビジョンを掲げているようだ。

土木施工管理システム「エクストレンド武蔵」の製品情報についてはこちら。

武蔵の3次元設計データ作成について、福井コンピュータ社の村田氏が説明を行う。

▲武蔵の3次元設計データ作成について、福井コンピュータ社の村田氏が説明を行う。

トプコン「杭ナビ(LN-150)」

「杭ナビ(LN-150)」は、簡単に杭打ちが可能で、単体で使用してもその利便性は非常に高い。
「FIELD-TERRACE」と連携させることで、所謂ワンマンでの操作も簡単に出来る。
自動整準で簡単に設置をすることが出来ることも特長だ。

また、i-Constructionを見据えた設計にもなっており、オプションを追加すれば
マシンガイダンス「杭ナビショベル」にも連携させること可能である。

「杭ナビ(LN-150)」の製品情報についてはこちら。

杭ナビ(LN-150)。 自動整準が可能であり、「FIELD-TERRACE」と連携することで更に作業効率の向上が狙える。

▲杭ナビ(LN-150)。
自動整準が可能であり、「FIELD-TERRACE」と連携することで更に作業効率の向上が狙える。

「3次元活用をいずれするなら、今。」

サンエス建設株式会社様の専務取締役の吉田氏は、今回の製品選定について「いずれするなら、今だと思ったんです。」と話す。

i-Constructionが謳われだした2016年以前からICT施工についてのプランニングを行っていたという同氏。
ただ、当時は「現場へのメリットがない=自社にノウハウが残らない」と強く感じたそうだ。

そして公共工事でも3次元活用が少しずつ浸透してきている現在、本格的にICT施工を進めようと舵を切ったという。

目指すのは「2次元にも3次元にも対応出来る」ということ。

吉田氏は「2次元にも3次元にも対応出来るように」という点にも注視しているという。 そのビジョンを実現するためには、ストーリーを描くことが必要だ。 同氏も「やりたいことを明確にすることが重要だ。」と語る。

――その背景にある思いが、今回の製品選定に繋がっているのだと感じた。i-Constructionと聞けば、マシンガイダンスやマシンコントロールの導入がイメージしやすかったが、 ソフトウェアでアプローチを進めるサンエス建設株式会社様には、計画や意図があるのだと強く感じた。

2次元と3次元の両方を見据えた組み立てを展開していくことは受注する業務の幅を大きく広げる。
ニーズに合った技術をサンエス建設株式会社様は提案することが出来るのだろう。

「FIELD-TERRACE」と「杭ナビ(LN-150)」を連携させた。

▲「FIELD-TERRACE」と「杭ナビ(LN-150)」を連携させた。

「仕事を『これ』と決めない」ことが、自社のノウハウを生み出す。

サンエス建設株式会社様の業務内容は土木工事から舗装工事や水道施設工事など幅広いことが特長だ。
同社専務取締役の吉田氏は「仕事を『これ』と決めないことが、自社で出来ることを増やすと考えています。」と話す。

――柔軟に顧客のニーズに応えることを繰り返すことによって、同社のノウハウは創出される。
前述の「2次元と3次元の両方を見据えた組み立て」も同社の柔軟さ由来の考えなのだろう。

「3次元」が自社の企業価値を更に磨く方法となっていることを再認識することが出来た。

「FIELD-TERRACE」を操作するサンエス建設株式会社の吉田専務取締役。

▲「FIELD-TERRACE」を操作するサンエス建設株式会社の吉田専務取締役。

「2次元」と「3次元」の共生。

3次元化技術の導入を進めるユーザー様に話を聞くと、「将来は3次元化が必ず進む」という言葉を多く聞く。

今回、サンエス建設株式会社様の取り組みを通して改めて見えたのは、全てが3次元化した将来ではなく、2次元と3次元が共生した将来だ。 2次元と3次元のどちらでも高い技術力を提案しようとする同社の姿勢が印象的であった。

神戸清光の営業担当者たちは、「何をしたいか」という点に向かって製品の提案を行っている。
それが実現できた時に振り返ると、必ずその点に向かってストーリーが描かれているだろう。
是非、ご相談いただきたい。

 

(株)神戸清光 広報チーム

サンエス建設株式会社 

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